当日は天候に恵まれず少し雨が降っていました。それでもみんなはカラフルな傘をさしながらまちくさを探します。元気な声が校庭に響いていました。
1日目 まちくさ探検・発表 2日目 マップ作り 3日目 松谷氏講演 |
3年1組 19人 3年2組 20人 |
- 【クッツキ科】電柱虫草
- 【へび科】ヤッホー出てきたよ
- 【あいさつ科】あなからコンニチハ
- 【かたこけ科】あみだくじ
- 【トンネル科】みどりアーケード
京都市立朱雀第七小学校
3年1組担任 甲谷 洋子
「朱七学区には自然が少ない。」「緑がほとんどない。」
それは,子どもたちと地域の自然環境について学習を進めている中で聞かれた声です。
でも,子どもたちは,小学校の運動場で,たった1つだけを選ぶとなると迷ってしまうぐ
らいたくさんの「まちくさ」を発見しました。自分のお気に入りの「まちくさ」をみつめる
子どもたちのまなざし…。とてもやさしいものでした。
自分でネーミングする時には,「~科」もつけなきゃいけない。そうです!同じ「~科」の
仲間もいるわけです。人間と同じ社会を「まちくさ」たちも生きているのかもしれない。
一人一人が大切にされる人間社会と同じよ
うに,「ひとくさひとくさ」も大切にしてあげ
なければ!子どもたちと「まちくさみっけ」の
活動を共にする中で,私が考えたことです。
京都市立朱雀第七小学校
3年2組担任 清水 一希
「君の名は。」今年流行した映画のタイトルです。普段何気なく生えている草一つ一つ
にも名前があります。「まちくさみっけ」の学習は、普段何気なく生えている草に「君の
名は?」と問いかける、そんな素敵な機会だと思いました。朱七の「まちくさみっけ」
で、また42の素敵な草の名前が見つかりました。
普段見過ごしているものに、目を向けて問いかける、これが「イノベーション」の基礎で
す。これからの時代、そんな当たり前に目を向けて新し
いことを考えていくことは、ますます大切になってくる
のではないかと思います。「まちくさ」の名前を考えるた
めに想像を絞った知恵が、いつか自分の道を開く知恵
に繋がりますように。想像を創造し,実現していく力を、
これからますます身に付けていってくださいね。
京都市立朱雀第七小学校
校長 武内 泰憲
毎年、子どもたちに「まちくさみっけ」という貴重な機会を与えていただき,感謝していま
す。都会に住む子どもたちの環境は、身近な自然を感じることがなかなかできにくいと思い
ます。しかし、よく見ると小さな自然が息付いていることが実感できると思います。一人一
人の思いがこもったユニークな名前を考え付く子どもたちの創造力に、未来への逞しさを
感じます。
植物の不思議となぞ
[京都府立大学客員教授 / 京都府立植物園名誉園長 松谷 茂(まつたに しげる)先生]
朝、家を出た君は、学校への行き帰りや学校の校内で必ず目にして見ているもの、それは植物。木や草がそうですね。風景の中の一つの造形物、として見ると単なる「もの」としてしか感じられないけれども、この植物がここまで大きくなった一番はじめの姿=タネはどんな形をしていたのだろう、どのようにタネは運ばれて芽生えるのだろう、など、その植物の生き抜く戦略(せんりゃく)を考えると、毎日毎日たいへんなんだろうな、と思います。
植物はいろいろなものに助けられて生き続けています。
教室ではシリブカガシ(ダイヤモンドに変身しましたね!)などドングリの仲間を観察しました。山の斜面をころがり落ちたり、リスなどの食べ残しで繁殖します。
ガマ(まるでフランクフルト)のタネはすごかったね。風で遠くまで飛んでいきます。
ルーペで見たタネの姿に驚きましたか。
植物には不思議となぞがいっぱい詰まっています。これはおもしろいっ!
京都市立朱雀第七小学校
[所在地]京都市中京区壬生東土居ノ内町20
朱雀第七小学校は、京都市の中心部、中京区に位置しています。緑を大切にする校風で、校内ではいろいろな植物や野菜、稲などを大切に育てています。毎年夏になると校舎の南側ではゴーヤが3階までのびて、緑のカーテンが現れます。
[ホームページ] http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=103503