2022年3月14日
これまではあまり気にしていなかった校庭のすみっこに、自分だけのまちくさを発見!
そこからすてきな物語が生まれました。
1日目 まちくさみっけ1日目 2日目 まちくさみっけ2日目 3日目 中間発表会、松谷茂先生授業 4日目 まちくさ図鑑発表会 |
3年1組 24人 3年2組 24人 |
- 【花火科】草の打ち上げ花火
- 【しま草科】ひみつのジャングルじま
- 【鳥科】鳥とぶ草
- 【ボール科】たびするボール
- 【顔を出して科】顔を出して「こんにちは」
京都市立朱雀第七小学校
3年1組担任 佐野 智香
毎日身近なところにあるまちくさに改めて目をむけてみると,そのまちくさの姿や景色から,色んな物語を子どもたちが膨らませていて,素敵な学習だと思いました。当たり前にあるけれど,なかなか目を向けて普段は過ごしていないので,この学習を通して,まちくさをじっくりと観察したり,想像したりして楽しみながら学習することができました。これからもそんな発見をし,想像する目と心を育てていってほしいと思います。
京都市立朱雀第七小学校
3年2組担任 長谷川 豪
【色すけ科】 まっ茶っ茶すけ発見!
くらい所から明るい所へ出たときに目がくらんで見える生き物です。ふつうは黒色で「まっくろくろすけ」とよばれています。ところが,今回とてもめずらしい種類が発見されました。毛の様子が変わっていて,色はくりのような茶色で「ふさふさ」ではなく「とげとげ」しています。
まだよくわかっていませんが,日光浴がとくべつ好きな「まっくろくろすけ」が日焼けをしているうちに進化をしたのではないかと考えられています。パチンとたたいたり,ふんづけたりするのはやめた方がよいでしょう。
京都市立朱雀第七小学校
3年1組担任 ヨハンセン 恵香
国語の「わたしたちの学校じまん」で,これまで一生懸命取り組んできたまちくさ図鑑の自慢したいことを発表しました。まちくさの姿や形から想像を広げて作った物語,同じまちくさを季節が変わった時の様子を自慢として発表する子どもたちの姿から,子どもたちの想像力や感性の豊かさに感心しました。まちくさ図鑑の表紙や裏表紙に絵を描いてきれいに色を塗ったり、あとがきを書いたりするなど、まちくさ図鑑に愛着を持っている子どもたちの姿が微笑ましかったです。これからも学校や道で見つけたまちくさに目を向けて、想像したり動植物を大切にする心を育ててほしいと思います。
京都市立朱雀第七小学校
校長 鵜飼 洋子
この「まちくさみっけ」の取組は,本校の3年生の学習として位置付けられ,子どもたちにとって自然に目を向けるよい機会となっています。いつもあまり気に留めていなかった草花の前に立ち止まり,じっと見つめる。ここから,自然との対話が始まります。そして,言葉があふれ,心の豊かさをひきだしてくれます。感じたことを言葉にすることで,新しい発見が生まれます。子どもたちの作品は,今の一人一人の思いの表れであり,「人を大切にする気持ち」や「自然を大切に思う気持ち」に満ちています。素敵な宝物です。
タネはすごいっ!
京都府立大学客員教授 / 京都府立植物園名誉園長 松谷 茂(まつたに しげる)先生
きみたちは毎日どこかで植物を見ています。植物には草と木がありますが、花が咲いたあとどうなりますか?そんなん知らんわと言わず見続けていると、タネができていることに気がつきます。タネも、しばらくのあいだはその場所にとどまっていますが、知らないあいだになくなってしまいます。なくなるというのはどこかへ行った、ということです。
鳥は小さな赤い実が大好きで、食べたあと、フンの中に入っているタネが山の中に落ちるとうまくいけば新しい芽が出てくるよ。これは鳥散布。野球部の彼が投げたタネはオナモミという名前の植物のタネだ。握るとちょっと痛かったね。痛い原因は表面にあるトゲトゲで、これで動物の毛に引っ付いて遠くへ運ばれ、新しい芽が出てくるよ。これは動物散布。アルソミトラ・マクロカルパというむずかしい名前の植物はインドネシアの山の中に生えているつる性植物で、高い木に巻き付いてそこで風が吹くとタネはスイスイヒ~ラヒラ、なんと20キロメートルも飛ぶことがあるそうだ。すごいっ!これは風散布。
植物は何かの助けをかりて生き続けていることがわかります。
京都市立朱雀第七小学校
[所在地]京都市中京区壬生東土居ノ内町20
朱雀第七小学校は、京都市の中心部、中京区に位置しています。緑を大切にする校風で、校内ではいろいろな植物や野菜、稲などを大切に育てています。毎年夏になると校舎の南側ではゴーヤが3階までのびて、緑のカーテンが現れます。
[ホームページ] http://cms.edu.city.kyoto.jp/weblog/index.php?id=103503